ランニングマシンは手軽に運動ができる素晴らしいツールですが、使用中や使用後にめまいを感じる人が少なくありません。じつは多くの人々が経験する現象であり、その原因と対策を知ることで、安全に快適にランニングマシンを使用することができます。本記事では、ランニングマシンでめまいが生じる原因とその対策について詳しく解説します。
1. ランニングマシンでめまいが生じる原因
1.1. 平衡感覚の混乱
ランニングマシン上では視覚と身体の感覚が一致しないことがあります。特に初めてランニングマシンを使用する場合や長時間使用した後に突然停止した場合、視覚的には動いているのに身体は静止していると感じ、平衡感覚が混乱することがあります。
1.2. 低血圧
運動中に血圧が下がることがあり、特に急激に運動を止めると血液が脳に十分に供給されず、めまいを感じることがあります。ランニング中にも手軽に計測できるスマートウォッチもおすすめです。
1.3. 脱水症状
運動中に大量の汗をかくことで脱水症状になると、血液の流れが悪くなり、めまいや立ちくらみが起こることがあります。
1.4. 過労
過度の運動や疲労が蓄積すると、身体が十分に回復できず、めまいや体調不良を引き起こすことがあります。
1.5. 傾斜の変化
ランニングマシンの傾斜を頻繁に変えることで、平衡感覚が乱れることがあります。特に急な傾斜の変更は、身体のバランスを保つのが難しくなり、めまいの原因となることがあります。
1.6. 汗を拭くときの視界の妨げ
運動中に汗を拭く際、視界が一時的に妨げられることでバランスを崩しやすくなります。このような一瞬の視界の遮断が原因で平衡感覚が乱れ、めまいを感じることがあります。
2. ランニングマシンでのめまいを防ぐ対策
2.1. 徐々に慣れる
初めてランニングマシンを使用する場合は、短時間から始めて徐々に時間を延ばしていくことで、平衡感覚を慣らすことができます。また、急に止まらずにクールダウンの時間を設けることも大切です。
2.2. 適切な水分補給
運動中はこまめに水分を摂取し、脱水症状を防ぐことが重要です。スポーツドリンクなどで電解質を補給するのも良いでしょう。
2.3. 血圧管理
運動前後の血圧をチェックし、低血圧になりやすい場合は医師と相談して対策を講じることが必要です。特に心臓疾患や高血圧の既往がある場合は注意が必要です。
2.4. 適度な運動
過度な運動は避け、自分の体力に合った適度な運動を心がけることが大切です。疲労が蓄積しないように十分な休息を取りましょう。
2.5. 傾斜の調整
傾斜を変更する際は、急激な変化を避け、ゆっくりとしたペースで調整することが大切です。また、傾斜の変化に体が慣れるように、徐々に負荷を上げることが推奨されます。傾斜を変更する際は、しっかりとバランスを保つために手すりを使用するのも良いでしょう。
2.6. 汗を拭く際の注意
運動中に汗を拭く際に、視界が遮られる時間を極力短くするようにしましょう。タオルを使うタイミングや方法に気をつけることが重要です。短い間隔でこまめに汗を拭くことがポイントです。また、走行中に汗を拭くときは一時的に速度を落としたり、片手は手すりをにぎるなど安全を確保するのもいいですね。
2.7. 経験による負荷の設定方法
ランニングマシンの使用経験に応じて負荷を段階的に設定することで、めまいを防ぐことができます。以下に推奨される負荷の設定方法を示します:
- 1ヶ月目: 低速(時速4-5 km)で、平坦な設定。時間は10-15分程度。
- 2-3ヶ月目: 徐々に速度を上げる(時速5-6 km)。軽い傾斜(1-2%)を追加し、時間を20-25分に延長。
- 4-6ヶ月目: 速度をさらに上げる(時速6-7 km)。傾斜を2-3%にし、時間を30-35分に。
- 7ヶ月以上: 体力に応じて速度や傾斜を調整。時速7-8 km、傾斜3-5%、時間を40-45分に設定。
3. まとめ
ランニングマシンでのめまいは、多くの場合、平衡感覚の混乱や脱水症状、低血圧、傾斜の変化、そして汗を拭く際の視界の妨げが原因です。これらの対策を講じることで、めまいを予防し、安全に快適にランニングマシンを使用することができます。オーバーワークにならないように余裕をもった負荷に設定しましょうね。もしめまいが頻繁に起こる場合やその他の体調不良がある場合は、早めに医師に相談することをお勧めします。
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