家庭用フィットネス機器として、ランニングマシンとローイングマシン(ボート漕ぎ運動)は人気の選択肢です。それぞれちがった特徴を持っており、どちらを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。本記事では、ランニングマシンとローイングマシンのメリット・デメリット、ダイエット効果、そして商品を選ぶ際のポイントについて解説します。
ランニングマシンのメリット・デメリット
デメリット
- 関節に負担がかかる可能性
- ランニングは、特に膝や足首に衝撃がかかりやすい運動です。クッション性の低いランニングシューズを使用したり、長時間走ると関節痛や怪我のリスクが高まることがあります。
- このため、ランニングマシンでのトレーニングを長期間続ける際には、膝や足首に負担をかけないために高品質なクッション性のあるランニングシューズを使用することが推奨されます。
- 騒音とスペースの問題
- ランニングマシンは、特にフルサイズのモデルでは大きく重いものが多く、家庭に置く際にはスペースが必要です。また、ランニング中に音が発生するため、アパートやマンションなどの集合住宅では騒音が問題になることがあります。
- 静音性や折りたたみ機能を持つモデルもありますが、選定時には騒音や収納スペースを考慮することが重要です。
メリット
- 簡単に始められる有酸素運動
- ランニングやウォーキングは、誰でもすぐに始められる有酸素運動の代表格です。特に初心者にとっては、シンプルな動作で始めやすいです。
- 心肺機能を高め、持久力を向上させる効果が期待できます。
- インターバルトレーニングが可能
- ランニングマシンは速度や傾斜を細かく調整できるため、インターバルトレーニングを取り入れるのに最適です。短時間での高強度トレーニング(HIIT)で、カロリー消費が高まるだけでなく、運動後の脂肪燃焼も促進されます。
- インターバルトレーニングは、持続的な有酸素運動よりも短時間で効率的に脂肪を燃やすのに役立ちます。
- 下半身の筋力強化
- ランニングは、主に脚や臀部(お尻)の筋肉を使います。これにより、日常生活でも役立つ下半身の筋力向上が期待できます。
- 傾斜を利用することで、ハムストリングス(太ももの裏)やふくらはぎの筋肉も効果的に鍛えられます。
ローイングマシンのメリット・デメリット
デメリット
1. 初心者にはフォームが難しい
ローイングマシンは、正しいフォームで使用しないと効果が半減するだけでなく、腰や膝を痛める原因になります。特に初心者は、次のようなフォームのミスをしやすいです。
- 背中が丸まる(猫背) → 腰への負担が増大
- 腕だけで引いてしまう → 本来の全身運動の効果が得られない
- 膝が開きすぎる → 効率の悪い動きになりやすい
2. 設置スペースが必要
ローイングマシンは比較的長さがあるため、設置場所の確保が必要です。一般的なローイングマシンのサイズは約2メートルの長さがあり、折りたたみできるモデルでも、収納スペースを取ります。
また、使用時には前後の動きがあるため、壁や家具との距離を十分に確保する必要があります。狭い部屋では、使いにくい可能性があります。引いた際に頭を壁にぶつけるというのは家庭用ローイングマシンあるあるです(笑)
3. 静音性に注意
ローイングマシンは種類によっては動作音が大きいものがあります。
特にマンションやアパートに住んでいる人は、夜間や早朝の使用に注意が必要です。クチコミの静音性を要チェックです。
4. 単調で飽きやすい
ローイングマシンは全身運動ができるものの、動作は単純なため、長時間続けると飽きやすいというデメリットがあります。
対策としては、
- 映画や動画を見ながら漕ぐ
- 音楽やオーディオブックを聴く
- インターバルトレーニング(強弱をつける)を取り入れる
など、飽きない工夫が必要です。
5. 価格が高め
ローイングマシンは種類によって価格差がありますが、高品質なものは10万円以上することが多いです。安価なモデルもありますが、じぶんの要求を満たしているかの確認が重要です。
メリット
1.全身を使った効率的なトレーニング
- 他の有酸素運動と異なり、特定の部位に負荷を集中させずに全身の筋肉を動かせるため、体全体の筋力をバランス良く向上させます。
- ローイングマシンは、腕、背中、脚、腹筋など全身の筋肉を使います。短時間で広範囲の筋肉を同時に鍛えることができるため、効率的なトレーニングが可能です。
2.低衝撃で関節に優しい
- ローイングマシンは関節への負担が非常に少ない運動です。運動時の衝撃が少ないため、膝や足首に問題を抱えている方や、リハビリ中の方にも適しています。
- 高齢者や、膝に負担をかけたくない人でも安心して利用できるのが大きなメリットです。
3.有酸素運動 & 筋トレ効果
ローイングマシンは心拍数を上げる有酸素運動でありながら、同時に筋力トレーニングの要素も取り入れています。これにより、脂肪燃焼と筋肉強化を一度に行えるため、特にダイエットに効果的です。
ダイエット効果
ランニングマシンとローイングマシンでは、トレーニング方法や効果が異なりますが、どちらもダイエットに非常に効果的です。ここでは、それぞれの1回の運動時間と運動頻度に基づいたダイエット効果を詳しく見ていきます。
ランニングマシンでのダイエット効果
- 1回の運動時間:
30~60分が推奨されます。ランニングマシンでは主に有酸素運動を行うため、脂肪燃焼ゾーン(心拍数の60~70%)を意識した持続的なトレーニングが効果的です。特に、インターバルトレーニング(高強度と低強度を交互に行う)を取り入れることで、短時間でもカロリー消費が増加します。例えば、30分のランニングで300~500キロカロリー程度の消費が期待できます。 - 運動の頻度:
週に3~5回が理想です。継続的にトレーニングを行うことで、基礎代謝が向上し、脂肪燃焼効果が長時間持続します。また、下半身の筋肉を鍛えることで、日常生活でもカロリー消費が増え、リバウンドを防ぎます。
ローイングマシンでのダイエット効果
- 1回の運動時間:
20~45分が効果的です。ローイングマシンは全身運動であり、短時間で効率的にカロリーを消費できます。30分のトレーニングで300~400キロカロリー程度の消費が期待できます。また、全身の筋肉を使うため、筋肉量を維持しながら脂肪を効率的に燃やすことが可能です。 - 運動の頻度:
週に3~4回のトレーニングが推奨されます。全身運動のため、筋肉を回復させる時間が必要ですが、定期的なトレーニングにより脂肪燃焼効果が持続します。また、筋力トレーニングと有酸素運動を同時に行うため、筋肉の減少を防ぎつつ、代謝の向上も期待できます。

ランニングマシンとローイングマシンの選び方
ランニングマシンを選ぶポイント
- モーターの性能
- ランニングマシンのモーターの馬力は、家庭用では2馬力(HP)以上のものがおすすめです。モーターが強力であれば、長時間のトレーニングにも耐えやすく、速度や傾斜の変更もスムーズに行えます。
- クッション性と騒音対策
- 膝や足首への衝撃を和らげるため、クッション性のあるランニングマシンを選ぶことが重要です。また、集合住宅に住んでいる場合は静音性も考慮し、騒音が少ないモデルを選ぶと良いでしょう。
ローイングマシンを選ぶポイント
- 抵抗方式の違い
- ローイングマシンには、エアーレジスタンス、磁気レジスタンス、水レジスタンスの3つの抵抗方式があります。エアータイプは手軽で価格も手頃ですが、音が大きくなることがあります。静かでスムーズなトレーニングを求めるなら、磁気や水のタイプがおすすめです。
- 滑らかな動作と調整機能
- ローイングマシンは滑らかに動くかどうかが非常に重要です。また、抵抗レベルを細かく調整できるかも確認しましょう。調整が多ければ、自分のフィットネスレベルに合わせてトレーニングをカスタマイズできます。

まとめ
ランニングマシンは下半身を重点的に鍛えたい方や、シンプルな有酸素運動を求めている方に向いています。特に、下半身を強化しつつ、インターバルトレーニングを取り入れて脂肪燃焼効果を高めたい方にはおすすめです。
一方で、ローイングマシンは全身をバランスよく鍛えたい方や、関節に負担をかけたくない方に最適です。短時間で全身の筋肉を動かし、筋力と持久力の両方を高めたい方には理想的なトレーニング器具と言えます。
それぞれのメリットと自分のトレーニング目標を照らし合わせて、最適な機器を選びましょう。
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