ランニングマシンは、天候に左右されずにトレーニングできる便利なフィットネス機器ですが、特に集合住宅に住んでいる場合、騒音が問題になることがあります。近隣への配慮と快適なトレーニング環境を両立するためには、いくつかの工夫が必要です。この記事では、ランニングマシンで静かに走るための具体的な方法を詳しく解説します。
1. 適切なランニングシューズ
クッション性
クッション性の高いシューズは、ランニング時の衝撃を吸収し、足音を軽減する効果があります。特に、ミッドソールに柔らかい素材を使用しているシューズは、着地の際の振動を和らげるためおすすめです。膝などへの衝撃も軽減してくれるメリットもありますね。
サイズ
サイズが合っていないシューズは、走行中に余計な音を発生させる原因となります。試着して足にしっかりとフィットするものを選びましょう。特に、足の幅やアーチに合ったシューズを選ぶことが重要です。店舗で購入するなら、かならず試着をしてください。その時間帯は午後をおすすめします。理由は足のサイズって朝より夕方の方が0.5~1.0センチくらい大きくなるからですよ。
軽量
重いシューズは足音が大きくなる傾向があります。軽量なシューズを選ぶことで、足音を抑えつつ、ランニング効率も向上させることができます。ランニングシューズの重さについてNIKEの記事から引用します。
通常、ランニングシューズの重さはおよそ約185グラム〜370グラムだ。 DPM(手足治療医学士)の資格を持つニューヨークの足専門医、ネイラ・ロブコバ博士によると、約230グラム以下のシューズは「軽量」と見なされる。 一方、約300グラムを超えるシューズは一般的に「重め」とされる。
2. ランニングの方法
足の着地
静かに走るためには、足の着地方法が重要です。かかとからつま先にかけてスムーズに着地する「ヒールストライク」ではなく、ミッドフットまたはフォアフットでの着地を意識しましょう。これにより、着地時の衝撃を吸収しやすくなり、足音が軽減されます。フォアフット着地を大塚製薬の記事から引用します。
フォアフット (ミッドフットとも言います)着地とは、足裏のやや前方、爪先寄りで着地することです。着地時における脚や体へのダメージが少ないとされています。踵着地とは、踵から着地することです。進行方向に逆らって着地しますから、踵でブレーキをかけて走っていることになり、体や脚への負担が増すとされています。世界の長距離界に衝撃を与え続けているケニアやエチオピアの選手のほとんどがフォアフットで着地しています。
リズムよく走る
一定のリズムで走ることで、足音が均一になり、静かに感じられます。ランニングペースを一定に保ち、リズムを乱さないように意識しましょう。音楽を聴きながらリズムをとって走るのもいいですね。
肩の力を抜く
肩の力を抜いてリラックスすることで、全身の動きがスムーズになり、無駄な音が発生しにくくなります。肩甲骨を意識して動かすことで、自然なフォームを維持できます。リズムよく肘を後ろに引くようにイメージがおすすめです。
3. ランニングマシンの設定
スピードの調整
スピードを上げすぎると足音が大きくなります。自分に合った適切なスピードで走ることで、静かなトレーニングが可能になります。ウォームアップ時やクールダウン時には特にスピードを抑えめに設定しましょう。過度なスピードは走行リズムも崩しやすいので騒音面で悪循環になりますよ。
インクライン(傾斜)の設定
インクラインを少し上げることで、足音を軽減することができます。傾斜を利用して走ると、着地の衝撃が分散され、足音が小さくなる効果があります。また、スピードが同じでも傾斜を利用することで、より効果的にカロリー消費できますよ。
4. ランニングマシンの定期メンテナンス
ベルトの張り
ベルトが緩んでいると、音が大きくなる原因になります。定期的にベルトの張りを確認し、適度な張りを保つように調整しましょう。緩んでいる場合は、ベルトの調整ネジを使用して締め直します。
潤滑剤の使用
ベルトとデッキの摩擦を減らすために、定期的に潤滑剤を使用しましょう。これにより、ランニングマシンの動作がスムーズになり、騒音を軽減することができます。潤滑剤はメーカー指定のものを使用することをおすすめします。
外観の異常は?
ネジや部品が緩んでいると音が発生しやすくなります。分解検査などは個人レベルでは難しいですが、外観だけでも定期的に点検しましょう。また、モーターなどから異音がする場合はメーカーの「お客さま相談室」などへ連絡をおすすめします。
5. 防音対策の実施
防音マットの利用
防音マットを使用することで、ランニングマシンの振動や音を効果的に抑えることができます。特に、マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる場合、階下への騒音を軽減するために防音マットは必須アイテムです。さらに床面に傷がつかないメリットもあります。
まとめ
ランニングマシンで静かに走るためには、適切なシューズ選びやランニングフォームの改善、マシンの設定やメンテナンス、防音対策など、いくつかのポイントがありますね。これらの方法を実践することで、快適なフィットネスライフを送りながら、近隣住民への配慮も忘れないようにしましょう。是非、今回ご紹介した方法を試してみてください。平穏な環境でのランニングは、心身ともにリフレッシュし、より効果的なトレーニングを実現する手助けとなります。
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